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活用事例

東京都立第二商業高校

IC3を情報処理科の3年生全員(70名)が受験

東京都立第二商業高校

八王子市にある都立第二商業高等学校(2007年から東京都立八王子桑志高等学校)は、商業科と情報処理科を持ち、情報処理科の生徒は3年生で全員が国家資格である初級システムアドミニストレーター試験の受験を目標にしている。
企業の中で、コンピュータを利用して実務・ビジネス課題を問題解決ができる人を養成するため同試験合格に向けた指導を3年間にわたり実施。都内高校生の合格者のうち、毎年約半数が同校の生徒で占められている。そうした教育の甲斐あって、就職難のなか、希望者の就職率は100%という。

同校は15年度から、IC3(アイシースリー)も情報処理科の生徒全員が受験することにした。IC3は、コンピューティング ファンダメンタルズ、キー アプリケーションズ、リビング オンラインの3科目からなる国際資格。実際にコンピュータを操作しながらハードウェアやソフトウェア、OSに関する基礎知識、Word、Excel、電子メールソフト、ブラウザの基本操作、情報モラル、セキュリティの知識など、コンピュータとインターネットに関する幅広い知識とスキルを試す。

河合さん河合さん

「生徒はWordやExcelの操作の練習は積んでいても、コンピュータの基本について正確に知らなかったりします。
例えば、コントロールパネルを操作する、ファイルの名前を変える、印刷がうまくできない時に原因として考えられること、ブラウザの機能、インターネットリテラシー等など、IC3には日常的にユーザーが使うだろう操作力やインターネットリテラシーの問題がすべて盛り込まれています」と指導者の河合洋さん。

生徒は情報系の科目を1年生で6単位、2年生で4単位、3年生で6単位履修する。そのうち、1,2年生でアドミニストレーター試験合格に必要な学習を終えるが、その中にうまくIC3とMicrosoft Office Specialist(旧MOUS試験)の学習を入れ込んでいる。

「IT教育に携わる先生も、IC3を受けた方がいいと思います。
学校の先生は自己流でITスキルを習得している方が多いので、指導者として生徒に教えるなら、一通りのことが分かっていないといけないと思う。
プログラミングはできても、ネットワークセキュリティについては全然知識がない先生もいるので」

IC3、Microsoft Office Specialistの試験実施校に認定されている高校は全国で同校のみである。試験実施校に認定されると、試験日は学校・生徒の都合で自由に設定できる。
加えて、IC3には有効期限や取得期限がなく、受ける科目の順番も間隔も自由に設定でき、3科目に合格すると世界共通の認定証が発行される。

「グローバルな資格を取ることは生徒の自信につながります。
就職する時、進学する時に生徒の心の支えになる。自信があれば、就職してからも生徒は引け目がない。
企業側も商業高校の生徒が簿記やコンピュータを習っていることは知っていても、どんなレベルまでできるかは分からない。
国際資格を持っていればそのレベルが分かり、またたとえ合格していなくても初級システムアドミニストレーター試験にチャレンジしたことが評価されます」

生徒は、目標に向かって向学心が旺盛だ。学校の活動を熱心に行わない風潮が強い中で、IC3、Microsoft Office Specialistなど二商ならではの、在学しているからこそ学べるものには、生徒は前向きに取り組んでいる。

※掲載内容は、教育マルチメディア新聞2004年5月8日号に掲載されたものです。

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二商の資格試験への取り組みと総合実践

3年生ではパーティションで11のスペースに区切られたエンドユーザーコンピューティング実習室(総合実践室)で、各グループが考えたテーマについて企画・プレゼンテーション後、データベースシステムの設計・構築、発表を行い達成度を自己評価。昨年は4人1グループで鉄道会社の遺失物管理やスポーツ施設の貸し出し管理、通販モールなどを行った。
そのサイクルを年4回繰り返す。各サイクルごと、生徒は個人票とグループ票のレポートを提出。教師は、そのレポートと日常点、プレゼンテーションを総合的に見て評価を行っている。
また3つのコンピュータ教室は放課後も開放され、試験の準備をする生徒が、それぞれのスケジュールで学習している。

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