IC3 グローバルスタンダード5(GS5)合格認定証(紙)の発行および郵送終了のお知らせ

活用事例

人事課 霧崎 洋さん

千葉商科大学

大学の事務局業務の効率化とサービス向上を目指し、
専任職員の研修にIC3を導入

【取材ご協力】千葉商科大学 人事課 係長/露崎 洋さん

情報教育に関する先進的な取組みで全国的にも名高い千葉商科大学は、大学の事務局業務の効率化とサービス向上を目指して、2003年から専任職員の研修にIC3を導入しています。
同大学人事課係長の露崎洋さんにIC3導入のメリットなどについてうかがいました。

IC3を導入されたきっかけは?

本学の事務局では、職員に対する一人1台のパソコン環境が1996年より整備されています。そうしたなか、コンピュータネットワークを使った業務割合は年々大きくなっていますが、職員間には、少なからずITスキルの格差があります。そのために、業務が一部の職員に集中してしまうなどの弊害が見受けられました。そこで2003年の秋に、個々のITスキルと知識の底上げを目指して、専任職員の研修にIC3を導入しました。

どのような体制でIC3取得に取り組んでいますか。

まずは、学内で模擬試験を実施して、個々のITスキルや知識レベルを測定することからはじめました。
そして、この模擬試験の結果を見て、一定のレベルに達していない職員に対しては、IC3の講習会を科目別に実施し、それ以外の職員には、研修を行わないで本番試験に臨んでもらいました。
また、少しでも職員の負担を軽減するために、本番の試験は学内で実施しています。業務の効率化を目指してIC3を導入したのに、何度も外部の試験会場に出向いて受験しているようでは日常業務に支障をきたしますので。

現在までに何名くらいの方が合格されていますか?

職員の半数(約50名)がIC3を取得しました。
その後も引き続き目標を定め、2005年度末までには合格者を80名程度にまで増やす予定です。

IC3導入によるメリットは?

IC3導入前は、最低限の知識があれば簡単に解決できるような軽度のトラブルにも悩まされていました。
コンピュータは機械ですから、不具合が生じることもあります。その場合、トラブルの原因の切り分けをするわけですが、そのためにはハードウェアやネットワーク環境などのITに関する基本的な知識がどうしても必要です。
以前は、もっぱらコンピュータに詳しい職員が、トラブルが発生するたびに対応にあたっており、当然、その職員の業務は一時的にストップしてしまうため生産性が低下していました。
しかし、IC3導入後はそういったケースが激減し、トラブルの原因予測を個々の職員が行えるようになったので、全般的な業務効率の改善ができました。

資格取得のための研修や自習を通じて、仕事に対する職員の意識や姿勢にも変化が見られたそうですが。

[大学冬の時代]と言われる現在は、一人ひとりの職員が常に問題意識をもち、それぞれ効率的・自己完結的に仕事を進めていかなければ、大学運営は成り立ちません。
IC3の導入に伴い、職員のITスキルが向上したことで仕事のクオリティが高まり、より効率的な人員配置も可能になりました。 しかし、それよりもむしろ、“ITスキルを身につけることでワンランク上の仕事ができるようになり、それが業務改革につながる”という意識を、職員一人ひとりが持てるようになったことが大きいですね。

※掲載内容は2005年11月取材時のものです。

【学校情報】

千葉商科大学
所在地:千葉県市川市国府台1-3-1
学生数:約6,750人(大学:約6,600人、大学院:約150人)

1928年、巣鴨高等商業学校として設立。
現在は商経学部、政策情報学部の2学部4学科および大学院からなる。全国トップクラスの学内ITインフラを構築して情報教育に力を入れると同時に、学生を中心とした活動の成果としてISO14001の認証を取得するなど環境マネジメントへの取組みも盛ん。
2004年には、『地域課題の調査・分析に基づく政策実践教育』が「現代的教育ニーズ取り組み支援プログラム(現代GP)」として、2005年には『大学の社会的責任としての環境教育の展開』が「特色ある大学教育支援プログラム(特色GP)」として、文部科学省の選定を受けた。

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