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活用事例

千葉県立船橋豊富高校 谷川 佳隆さん

千葉県立船橋豊富高等学校

チャレンジ!IC3 取組み事例

【取材ご協力】千葉県立船橋豊富高校/谷川 佳隆さん

千葉県立船橋豊富高等学校 情報コースの授業風景情報コースの授業風景

本校は、千葉県船橋市の北東に位置し、静かで緑豊かな環境の中に立地し、「自律・友愛・進取」のもと、平成4年度から普通科ではいち早く情報コースを立ち上げた。教科「情報」の始まる10年以上前から情報教育を行っている熱心で実績のある学校である。1年次で行われる「情報A」の授業では、教員5名によるティーム・ティーチングを実施して、一人ひとりがわかるまで指導している。2年生から情報コースを選択した生徒には、2年次に「情報B」と学校設定科目である「基礎情報実習」と物理Ⅰの授業の一部を、3年次に学校設定科目である「基礎情報実習」と数学Ⅱ・物理Ⅱの授業の一部を、パソコン教室で実施している。

世界共通資格“IC3”との出会い(チャレンジ!IC3参加)

本校では今までの情報教育実践があるため、教科「情報」が始まっても指導計画に困ることなく情報教育が行われた。日本語ワープロ検定と情報処理技能検定を本校で受けることができる。主に情報コースの生徒が受験しており、年々生徒の資格に対する意欲も向上し、上級に合格する生徒も増加傾向にあった。だが、日本語ワープロ検定と情報処理技能検定の資格では進学等の面接でのアピールにはなるが、推薦要件等には認められていなかった。MOUS(現Microsoft Office Specialist)の説明会にも足を運んでみたが、本校が会場になることができないことや受験費が高いこともあり、学校として生徒と取り組むことはできなかった。そのような状態の中、平成17年5月ごろ、Microsoft Office Specialistを運営しているオデッセイ コミュニケーションズから「チャレンジ!IC3」に参加しないかと誘いの電話を受けた。

“IC3”は2002年から始まったばかりの世界共通資格であることを知り、進学においての推薦要件などにはまだ認められていなかったが、「世界共通資格」を持てば、生徒も自信を持って今後の人生を前向きに送ることができるのではないかと思った。参加資格は情報を学んでいる高校生3名と教員が一緒に“IC3”に挑戦するということで、果たして挑戦したい生徒がいるのか不安であったが、3年生3名が説明したその場で名乗り出て参加することとなった。

世界共通資格“IC3”への取り組み

平成17年度「チャレンジ!IC3」に3年生の生徒3名とともに参加することがきっかけとなり、翌年度は3年生の8名が“IC3”に挑戦することとなった。

受験スケジュール
コンピューティング ファンダメンタルズ 夏休み後半
キー アプリケーションズ 2学期中間考査後
リビング オンライン 2学期期末考査後

定期考査や進路決定と並行しながらの学習で生徒の負担は大きかった。

2005年の挑戦した3名と私2005年に挑戦した3名と私

1年目の3名の結果は残念ながら1名「キー アプリケーションズ」で不合格となったが2回目に合格し、3名ともみごとに資格を取得した。

2年目は8名も希望者が出た。昨年と違い、問題集が出版されたのは幸いであった。問題集は情報科から生徒に貸し出し、金銭的な負担を少しでも抑えるようにした。1科目めの「コンピューティング ファンダメンタルズ」は、残念ながら3名の生徒が1回目は不合格であった。1名は2回目も不合格でかなり苦戦したが、何とかその後合格することができた。2科目めの「キー アプリケーションズ」はうれしいことに全員合格した。3科目めの「リビング オンライン」では残念ながら1回目不合格者が1名でてしまった。2月末の時点で、1名は大学の一般入試にまわったため「リビング オンライン」は未受験で、7名が“IC3”の資格を取得できた。昨年とは違い8名と多いので、日程の調整や連絡が大変であった。

2年目からの試み
模擬授業を兼ねたIC3説明会模擬授業を兼ねたIC3説明会

2年目を迎えた、果たして“IC3”に挑戦する生徒がいるのだろうかと思っていた。“IC3”の受験には、1科目4200円×3教科の受験費用にテキスト代金、それに受験会場までの移動費用など高校生にとっては高額な費用を必要とした。そこでただ待っているだけではなく、オデッセイ コミュニケーションズの方を招き、“IC3”の説明を兼ねた出張授業を実施してもらうことができた。私としても生徒にとってもとてもよい経験ができた。