名古屋パソコン教育センター(ハロー!パソコン教室 平針駅前校)では、IC3とMicrosoft Office Specialistとの両方の資格取得を推奨しています。
そして、実際に両資格が取得できるカリキュラムを組んで、転職・再就職を希望する生徒さんに実施しています。その両資格の推奨の理由と目的について、濱田先生にお話を伺いました。
なぜ、IC3とMicrosoft Office Specialistの両方の資格取得を推奨しているのですか。
教室に通っている生徒さんは、再就職・転職を目的に入学してくる方や就職活動を控えた学生さんが多く、ほとんどの方が就職での必須のスキルになっているMicrosoft Office Specialistの取得を希望しています。
しかしMicrosoft Office Specialistで学ぶアプリケーション以外にも、コンピュータを使う上で必要となる知識はたくさんあり、また、偏った知識を持つ人材作りをしたくないという私どものポリシーから、受講する皆さんにコンピュータ全般の知識を学んでいただきたいと考え、IC3の取得も推奨しているんです。
授業の進め方はどのようにされていますか。
受講終了時には両方の資格の知識が身に付くようにと、IC3とMicrosoft Office Specialistを合わせたカリキュラムを組んでいます。授業は基本的に個人レッスンで行い、インターネットやメールを頻繁に使用している人はリビング オンライン、Officeのアプリケーションから学びたいという人はWord・Excelの基礎またはキー アプリケーションズから始めるなど、各々のニーズを大切にした進め方をしています。そのためレッスン前に個人面談を行い、受講者のスキルのレベルチェックと希望を聞いてからカリキュラムを決定します。そして、各資格の合格レベルに達した生徒には試験対策講座を行い、その後、受験という運びにしています。
IC3で特に必要だと思われるのは、どの教科ですか。
コンピューティング ファンダメンタルズですね。なぜならパソコンではハードウェアに関する知識が不可欠になるからです。けれども受講者の大半は女性ですので、「ハード」と聞いただけで難しく感じるらしく、最初は拒否反応を示す方が多くいらっしゃいます。そのため、ハードウェアを身近に感じてもらいながら、理解につなげていくというような授業での工夫が課題となります。それにはハードの知識を目で覚えていただくことが最適だと考え、どのようなユニットでパソコンが構成されているのかなど、実際に中を見ていただいていております。このような指導をしていくうちに、生徒さんの方から「家のパソコンの動作が遅くなってきたので、メモリをアップしたんですよ」などの話が出てくると、その時は理解して頂けたのだと思い嬉しくなります。両方の資格を取得する利点は何ですか。
Microsoft Offce Specialistの資格を持っていると「パソコン自体の知識もある」と思われがちですが、実際にはOffice製品以外の知識のない方も多く見受けられます。その結果、「見当違いだった」「資格だけ持っていても役に立たない」など、採用側からのマイナス評価につながりかねません。このことから、パソコン全体の基礎的能力をしっかり向上させるIC3の取得は有意義だと思いますし、2つの知識の相乗効果で、快適な作業環境の保持、トラブルなく送付できる適切な文書の重さなど、仕事上でよく使われるハードウェア、インターネット、アプリケーションの連携部分の作業がスムーズになってきます。それに、2つの資格を取得している人はまだ少なく、就職時に有効なアピールとなりますので、これからは、このような取得が主流になっていくのではないかと思っています。
(2003年12月取材)